2.連続鋳造用パウダーの機能
連続鋳造用パウダーは、鋳型内の溶鋼上に添加されます。パウダー は、溶鋼からの熱で融解し、上部が粉末層、溶鋼に接している部分が溶融層になります。 これらの、溶鋼上部に形成されるパウダーの層は、溶鋼の保温、溶鋼の再酸化防止、介在物の吸収などの機能を発揮します。 溶融したパウダーは、鋳型と凝固した鋼の間に流入します。流入すると、鋳型側は冷却されて固相に、鋼に接している側は、液相になって、鋳型と鋼の 間の潤滑材として作用し、 主に固相の性状によって、鋼から鋳型へ向かう熱流束の調整が可能となります。